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  私たちの住むワシントンDC近郊エリアで、熱く、たくましく、
日々を過ごす日本人の姿をお伝えしていきます。

  第1回
台風の目に飛び込む日本人青年
Students Helping Honduras 代表
藤山シン さん
  第2回
「たんぽぽ幼稚園」主催
山下広海さん

1. 台風の目に飛び込む日本人青年
2007年9月。ハリケーンフェリックスが中米ホンジュラスを直撃しそうだというニュースを聞いて、現地から多くの人々が非難しようという中、ただ一人、わざわざその台風の目に飛び込もうとしている日本人青年を伝えるニュースが、Fox5のニュースで報じられた。
カテゴリー5のハリケーンが刻々と迫っているのは、中米ホンジュラスの北岸に位置し、10年前のハリケーンの被害で多くの家を失って以来、いまだその回復を成し遂げない小さな村、シエテ・デ・アブリル。そしてまっすぐにそこに向かう青年は、藤山シン。当時23歳。

バージニア州フォールズチャーチに暮らし、地元バージニアのメリー・ワシントン大学を卒業して間もないこの青年。一見華奢ないでたちは、まだほんの少年のようにも見えるが、実際に話をしてみると、その印象は一変する。まっすぐにこちらを見つめ、若者らしい軽い口調ながら、なぜかとても年上の男性と話しているような、妙なギャップが興味を惹きつける。
この青年はバージニア州およびその近隣の大学生たちが中心となり中米ホンジュラスの貧しい村の救済活動を行うボランティア組織、Students Helping Honduras(以下SHH)の創設者であり、多くの学生や若者たちに熱い思いを伝え続ける中心人物である。大学を卒業後の2009年現在も、当地の医療を改善すべく医学の道を志しながら、幾度もホンジュラスとの間を精力的に往復し、貧しい村を丸ごと救う壮大な計画を着々と実行している。その実績の数々は、学生が主体の団体としてはどれも前代未聞と言われ、社会の常識やシステムにとらわれない柔らかな視点から現地の問題を捉え、本当のニーズにこたえた支援を行い続けている。以下はSHHがこれまで行ってきた活動のほんの一例である。
経済難で閉鎖を目前にしていた孤児院を救済。
子供たちに教育の場を提供するためインターネット環境や図書館を完備した学校を建設。
村の自活のための農業・畜産環境を整える。
清潔な飲み水を確保する給水・浄水設備の設置。
働く場の無かった孤児や女性たちのための奨学金制度設立。
経済難の女性たちに働く場と職業訓練を提供。
10年前のハリケーンで家を失った村の70余世帯すべての家族に新しい家を建築中。
わずか数年で、10代後半から20代前半の若さで、これだけの具体的な支援を次々に現実のものにしてきたSHH。藤山シンは、常にその中心にいる。日本で生まれ、アメリカで育った彼が、どのようにしてシエテ・デ・アブリルにたどりついたのだろう。
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